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紙と印刷の文化録 ―記憶と書物を担うもの―

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発行:2012年2月

本格的な電子書籍の攻勢を前に、果たして紙は生き残れるのか? 紙を専門に研究してきた筆者がその時々に興味を持った時事問題や社会情勢にも触れ、好評を得た月刊『印刷雑誌』の連載「わたしの印刷手帳」を一冊にまとめた。本書は、紙の用途の一つであるメディアを中心にその応用分野の紙と印刷の歴史や技術から経済まで幅広い内容で構成される。好奇心旺盛な著者の視点が時に鋭く、時に温かく紙の行く末を見つめた。
●主な内容
メディアとしての文化の対比/WikiLeaks問題が再認識させた印刷物の価値/紙の進歩とは何か/無文字文化と歴史の推定/認知科学から見た電子書籍の可能性/印刷における「用と美」/印刷の未来は予測可能か ほか

尾鍋史彦 著
発行元:印刷学会出版部
四六判 上製 288ページ
日本図書館協会選定図書

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